タイトル一覧
言葉のカトリック
宗教戦争は、堕落した人間が作り出したことだ。堕落する前はどうだったのか。
その記述が聖書の中には見当たらない。
cory
なるほど人間の発展という歴史はただただ堕落の道だったという結論に私は到達してしまった。
t2
人間は堕落するために多くの犠牲を払ってきた。隣人の心臓を抜き取り、自らの心臓までも、堕落への道を進むために捧げた。
ayoan
悲しいかな、そんな事実とは裏腹に自らが行ったことに対して
時に苦しみ、悲しみ、恐れ、焦り、そんな感情が心の中で行き交う。
それを見るもう一人の自分は、決してそんな姿、私を願ってはいない。
これが私の、いや人間の矛盾性である。
cory
これは仕方のない事なのか。
気づく事でその矛盾が生まれるのだから。その気づくための自我が堕落を生むのだから。
t2
考えても行き着かないその応えは終わりなき旅となるのか。
はたまた旅の途中でその応えを悟るのか。
cory
悟ったら最後、自ら死を選ぶしかなくなるのではないか。
ayoan
ただしその選択は死を忌むべきものとし、恐怖を煽り堕落への道を先導する行為に他ならない。
こうしてまた私は言葉の迷路に迷い込む。
t2
幼い頃、毎週日曜日に参加した礼拝、
おばあちゃん子だった私は、教会によく連れていかれた。
耳を澄まし、牧師が語る言葉に耳を傾けていたことを思い出す。
"迷いの子羊" これは、正に今の私であり、いやというよりも人間そのものを羊に例えられている。
主人を失った迷いの子羊、そもそもその主人が私は何なのか幼心にも察しはついた。
堕落してしまった私の親族、いや先祖と言っても良いのではないか。
人類始祖は、神の戒めをやぶり主人を失ってしまった。
この記述は、確かに聖書の中にある。
cory
神はいるのだろうか。
どこに住んでおられるのだろうか。
空のもっと奥にいるのだろうか。
私は、そう考えた。
cory
私の頭の中には、常に神は存在している。
私は会いたいのだ、神に。
そして、告白したいのだ。
ayoan
幼い頃、毎週日曜日に参加した礼拝、
おばあちゃん子だった私は、教会によく連れていかれた。
耳を澄まし、牧師が語る言葉に耳を傾けていたことを思い出す。
"迷いの子羊" これは、正に今の私であり、いやというよりも人間そのものを羊に例えられている。
主人を失った迷いの子羊、そもそもその主人が私は何なのか幼心にも察しはついた。
堕落してしまった私の親族、いや先祖と言っても良いのではないか。
人類始祖は、神の戒めをやぶり主人を失ってしまった。
この記述は、確かに聖書の中にある。
cory
ただその迷路を、休めずに永劫歩き続けるしかない。
ayoan
わかってはいるのだ。これは堕落だと。選択を迫られる度に、これは堕落への道だと。
ayoan
しかし、みえないのだ。それ以外の道に、光が。
ayoan
光に飛び込み身を焼く虫。
絶望と憧れの輪郭を溶かすこの強い光の中で白い盲目の瞳に何がつかめるか。
目を閉じる時だ。閉じなければ目覚めもない。
t2