タイトル一覧
ayoan
作成タイトル
空は青かった
ayoan
AとBの問答
ayoan
夕暮れ
ayoan
カズユキ
ayoan
タイムリミット
ayoan
色
ayoan
窓際
ayoan
女と鏡
ayoan
墓を参る老人
ayoan
コオロギ
ayoan
穴
ayoan
キャンバスの世界
ayoan
ライダーとランナー
ayoan
晴天の鷹
ayoan
寝室
ayoan
老人と少年
ayoan
草原
ayoan
街頭の男
ayoan
投稿つむぎ
早朝の街。
暗くも明るくもない無機質な空の色。
薄青い空の光で影も少し青みがかっている。
店が連なる通り。
まだシャターの開かない店前に、シャッターに寄りかかって座りながら缶コーヒーをすすっている一人の男。
街頭の男
ayoan
なだらかに波うつ草原。
草原
ayoan
宇宙に座っている
スペース
ayoan
男は今回売りさばいて手に入れたマネーで、新しく愛する女のメモリを買うことに決めた。
この世では「愛の記憶」が商品となっている。
記憶
ayoan
水面は静かに、無造作にゆられている。
それを眺めている老人の意識はどこかへ遠のいて行く。
老人と少年
ayoan
男は「よし行くかあ」とゆっくりと立ち上がり尻をパンパンと叩く。
街はカラスに啄ばみられたゴミ袋から散ったゴミで汚れている。
腐敗臭の漂う街頭を男は歩きだす。
街頭の男
ayoan
夜も深く、車も通らない県道沿いにある一軒家。
外からは部屋窓が見えている。
カーテンが少し開いていて間接照明が薄暗く光ってみえる。
寝室
ayoan
部屋は寝室で、大きなキングサイズのベッドが置かれている。
照明の脇、透けたネグリジェ姿の若い女がベッドの端に寄りかかり、タバコをふかしている。
道路に立つ街灯の白熱光が窓から差し込み、間接照明の柔らかい光と交差している。
女がふかす煙が光の中に入り込む。
寝室
ayoan
15
テストタイトル
ayoan
晴れ渡った青い空。
一羽の鷹が悠々と空を飛んでいる。
晴天の鷹
ayoan
長い直線の道。
自転車を漕いでいる男。
ライダーとランナー
ayoan
ミツバチがチューリップの花の蜜を吸っている。
キャンバスの世界
ayoan
この街は『死街』と呼ばれている。
街頭の男
ayoan
街では盛んにメモリーの売り買いが行われている。
基本的に愛の売り買いは合法だが、中には違法とされている商品も出回っているようだ。
記憶
ayoan
ベッドが宇宙で寝ている
スペース
ayoan
一匹のフェレットが音もなくベットの上に飛び乗り、女のそばへ寄ってきて、何かを求める様に女を見上げる。
女は機械のようにフェレットを撫でる。女の長い指がフェレットの身体の上を流れる様に動く。
寝室
ayoan
家の呼び鈴が鳴った。
寝室
ayoan
ここにくると、あらゆる『死』を実体験している気がしていた。
男は死ぬことに興味があった。
何度でも死んでみたい好奇心があった。
街頭の男
ayoan
映像の中の世界は草原一色にみえる。
どこまでも遠くに続いているよう。
草原
ayoan
残った最後の意識をこのまま自然の中へゆだてみようと思った瞬間、老人は軽く握っていた釣竿からの振動を身体全体で感じ、我に返った。
老人と少年
ayoan
窓越しに一台のバンが通り過ぎて行く。
寝室
ayoan
呼び鈴の音にフェレットが反応して首をぐいっと音の方に向ける。
指先でさっきまでのフェレットの柔らかな皮膚と体毛が緊張で少し強張ったのを感じる女。
寝室
ayoan
太陽は真上まで登りきった時刻で、強い光を砂の大地に浴びせている。
空高く飛んでいる鷹の影が輪郭もハッキリと大地に写る。
晴天の鷹
ayoan
男は気がつくと広い大地にいた。
男の少し前に大きな穴が空いていて男はそれを眺めている。
皮膚では感じないが風が吹いている、そんな音がしている。
底の見えない穴を眺めながらまたこの夢かと男は気づく。
穴
ayoan
中に入ると「いらっしゃい」と着物姿の妖麗な淑女がひとりカウンター内に佇んでいる。
カウンター席には派手な柄物のシャツを着た男が座っていた。
コオロギ
ayoan
赤いチューリップと黄色いチューリップが混ざり合って、きれいな薄オレンジ色のカリンになった。
キャンバスの世界
ayoan
この世界では人生をやり直すのはそう難しくない。
メモリを初期化すればいい。
しかしたまに、初期化しても完全に消去できない記憶が残る。
この残った記憶は割と高値で売買が可能となっていて、専用の買取業者も存在する。
しかし売り払ったら最後、二度と買い戻しはできない。
記憶
ayoan
毛布が宇宙にくるまれている
スペース
ayoan
ランニングをしている男のところまで少し自転車を漕ぐペースをあげる男。
追いつくと、自転車の男はランニングの男の横へついて、ペースを合わせて進む。
ランニング男は若干辛そうな顔で、見向きをせず走り続ける。
自転車の男は無理に話しかける事をせずに少しペースをあげ前を走る。
時々振り返ってランニング男の様子をみると、さっきより顔が穏やかになっているようだった。
ライダーとランナー
ayoan
女は何もなかった様にタバコを吸い続け、フェレットを撫でる。
コンコンコンとドアをノックする音。
コンコンコン。コンコンコン。コンコンコン。コンコンコン。コンコンコン。
寝室
ayoan
窓越しに見える道路脇に一台のバンが停車した。
40代くらいに見える男ご車から降りて、女の居る家に向かって歩いて来る。女はフェレットを抱き上げて家の玄関へゆっくりと向かう。
寝室
ayoan
女が鏡をみている
女と鏡
ayoan
冬。
雨の昼下がり。
男はカフェの窓際の席でコーヒーを飲んでいる。
窓際
ayoan
「起きて」
少女は静かに言った。
草原
ayoan
草が発色しはじめ、あたり一面が黄緑の蛍光色に覆われた。
草原
ayoan
テレビから放たれる強い光が、男が寝ている部屋を照らす。
草原
ayoan
男はまぶしさに目を覚ます。
草原
ayoan
女が身につけている上着が女の体型にはサイズが大きい気がした。
胸ポケットにパスケースが入っていた。
ケースの中を見てみると、顔写真のついた身分証が何枚も入っていた。
街頭の男
ayoan
女が身につけている上着が女の体型にはサイズが大きい気がした。
胸ポケットに手紙封筒をみつけた。
男は一度周りをみて人目がないかを確認し、その封筒を自分の胸ポケットへしまった。
街頭の男
ayoan
男は頭をバリバリとかきながら頭の中の混乱を抑えようとした。
記憶
ayoan
男は草の上にうつ伏せで手足を広げて横たわっている。
その草を撫でる手は大地を愛でるかのよう。
赤子を抱くように、子猫を抱くように。
草原
ayoan
しばらくするとカラダの神経は目覚め、老人は竿を静かに横へ置く。
予備の釣糸をカバンから取り出し釣針を先にくくりつけ、ワームを針に刺す。
糸を指に巻き、ワームを水の中へ落とし込む。
ワームが水中をゆっくりと沈んで行く感覚が糸を伝って指に届く。
老人と少年
ayoan
しばらくして、ノックは止んだ。
タバコを吸い終えた女はネグリジェの上に、脱ぎ捨ててあったコートを羽織って寝室から出た。
寝室
ayoan
鷹がグライダーのすぐ横まで近づいてきた。
パイロットを一瞥してから、勢いよく太陽に向かって上昇し、そのまま大きく旋回した。
晴天の鷹
ayoan
男は穴の淵ギリギリのところまで歩みを進め、足の指が出るところでうまくバランスをとりながら立ち止まった。
恐る恐る下を向く。
恐い。
足がすくんで身動きが取れなくなった男。
穴
ayoan
男は歩みを進め目的の墓にたどり着く。
暮石の中心には『forbidden』と小さく静かに刻まれている。
墓には干からびたパイナップルがいくつか供え置かれている。
墓を参る老人
ayoan
カフェ内はあたたかく、外気との温度差で窓ガラスが曇っていて雨で水滴もついている。
窓際
ayoan
君は自分のことをどんな色だと思ってるんだい?
色
ayoan
男は立ち上がって女の顔を見つめる。
男の額にはじっとりと汗が浮かんでいる。
瞬間目をつむっている女と目があった気がする男。
その強く美しい瞳に見つめられた男は恐ろしくなってその場を立ち去った。
街頭の男
ayoan
その路地の記憶はハッキリとしていた。
あそこを曲がった先の景色がわかる。
男は記憶を探る様に路地徘徊する。
しばらく進むとこれ以上進んではいけない警告音が頭に鳴った。
記憶
ayoan
頭が割れる様な痛みを覚えて男は倒れて気を失った。
記憶
ayoan
男は両肘をついて目の前にある草を手に取り凝視する。
シンプルで緻密な草の構造。
生きていて育っているんだと実感できる草の外見。
草原
ayoan
男は緊張した振る舞いを隠せず、死街と外の境界あたりまで足を進めた。
街頭の男
ayoan
根は爆発するように一瞬で広がった。
伸びて枝分かれした根は大地の栄養を一気に吸い上げる。
その勢いはまた、茎葉を爆発的に、まさに火山の噴火のように空へと伸ばした。
キャンバスの世界
ayoan
女は鏡を裏返した。
今日すべきことはやり遂げた気がした。
女と鏡
ayoan
さっきから、おそらく男が席に座る前から、曇った窓越しの外に同じ人影がずっと立っているのに男は気づいた。
窓際
ayoan
想定外の質問に女は困惑した。
女は気を取り直して「青だと思います」と単純に好きな色を答える。
色
ayoan
女には時間がなかった。
タイムリミット
ayoan
少年は国語の授業の最中、ハサミで教科書を切り刻んでいる。
カズユキ
ayoan
あれ?今日は鐘が鳴らないぞ。と少年は思った。
いつも夕方の5時から5時半まで町のおじさんが5分おきぐらいに神社の鐘を鳴らす。
神社の前で走っていた足を止めて除く神社につづく階段を見上げる。
空の雲はオレンジ色に染まり、階段の側面にある街灯にもボワっとした明かりが灯っている。
夕暮れ
ayoan
少年は腕時計をみて5時を回っていることを確認した。
不思議に思って少年は階段を登って行く。
しかし、登っても登っても階段は続いて行く。
腕時計の秒針は止まっていた。
夕暮れ
ayoan
草をもぎ取り、仰向けに向き直って宙に放る。
草はパラパラと顔に落ちてくる。
男は顔を振って草を振り落とし、空を見つめる。
空は雲ひとつなく、空一面は限りなく白に近く青がかっている。
草原
ayoan
突然、水面がポチャンと跳ねた。
横をみると、小さな男の子が石を投げていた。
老人と少年
ayoan
女は玄関へ向かう途中で気を取り直し、キッチンへ行き一枚の料理プレートに水道水を入れた。
プレートを片手で持ち、ふらふらと危なげな姿勢でゆっくり寝室へ戻った。
寝室
ayoan
パイロットは、まだまだこんな飛行機じゃダメだ、と思った。
晴天の鷹
ayoan
どうしたものか、走る男は自転車のペースに追いつこうと頑張るが、一向に近づけない。
自転車を漕ぐ男の姿は、逃げる様子もなく、平然としている。
一方、自転車の男は少しペースを落とし、後ろを走る男を気にかけるが、それに合わせるかの様に、走る男は依然、自分との距離を保っているかのようだ。
ライダーとランナー
ayoan
刻まれていた『forbidden』が『forgiven』に変わる。
男は一番干からびて萎んだパイナップルを着ているジャケットの懐にしまい、その場を立ち去った。
墓を参る老人
ayoan
どんな青だい?モノに例えるならどんな青さなんだい?
色
ayoan
余命一ヶ月。
タイムリミット
ayoan
最初は特には意味も目的もなく切り始めた。
けれど今までハサミを使って紙を切ったどんな時よりも楽しく感じた。
ただ紙を切る行為。
そして細かくなった紙切れ達が増えていくのが何時の間にか目的になっていた。
教科書をハサミで切るという行為が'良い'事ではないというのはわかっている。
けれどもそういうことがどうでもよくなった。
カズユキ
ayoan
少年の靴が階段の上の砂を擦る。
その音が異常に大きく聞こえる。
階段の脇に沿って生える大きな幹の木々が青黒くオレンジ色の空まで伸びている。
夕暮れ
ayoan
一万円札1枚と百円玉101枚どっち貰う?
AとBの問答
ayoan
要らない方をもらうよ。
どっちでもいいし。
なんかその問に意味があるの?
AとBの問答
ayoan
男はよく死街には来ており、いま立っている警備官たちとは面識があってそれなりに信用されていた。
警備官といえども老若男女それぞれで特別厳格な警備をしているわけでもなく、門番程度の人たちである。
しかしモラルには厳しく人並みに窃盗を許す人たちではない。
死街では死にゆく人への尊厳があり神聖なものとして扱われている。
死に行くことへの自由が認められている。
男は入り口から逸れた脇道へ逃げる様に入って行く。
街頭の男
ayoan
青白い壁の前を歩いている男。
沢山の人が歩いている。
いくつもの笑っている顔や真剣な顔とすれ違う。
草原
ayoan
男は早く病院から去りたかった。
この匂いにはもううんざりしていた。
男の手術の日は近づいていた。
穴
ayoan
洗面台の鏡に映る自分に向かって、女は話しかける。
「今日何してたの?」
女と鏡
ayoan
男は窓についた水滴をテーブルに備え置かれている紙ナプキンで拭いて外の様子を眺める。
雨が降り続いていて外は至極寒い。
外に立っている人はコートのポケットに手を入れていて寒さを凌いでいるようだった。
窓際
ayoan
女は頭の中に水色の半透明のビー玉が浮かんだ。
昔ビー玉で遊んだ記憶がある。
女「青なんですけど透明なので水色に見えるんです。青い透明なビー玉です。」
答えながら女は何を答えているのかわからなくなった。
自分の色がビー玉の半透明の青?女は自分の答えに恥ずかしくなった。
色
ayoan
階段は流曲に歪み出し、少年の頭上に伸びていった。
あたりはオレンジ色で、あっちにもこっちにも階段が伸びている。
空間が歪んで目が回った少年は、もはや上りと下りの判断がつかなくなった。
夕暮れ
ayoan
1日目。
昨日は全然眠れなかった。
頭の中で"あと何回"の計算をずっとしてしまった。
食欲はなかったが朝食にパンとコーヒー、久しぶりに目玉焼きを焼いて醤油を垂らして食べると美味しくて泣けてきた。
タイムリミット
ayoan
となりの席の女の子「センセー、カズユキ君がまた教科書切ってまーす」
先生「あらーカズユキ君」
カズユキはみんなから注目されキョトンとする。
カズユキ
ayoan
その茶葉には、毒素がないにしても、死に至りそうなほどの苦味がある。
しかし、その茶葉のエキスには生命の可能性を広げる効能があるとされている。
例えば、脳細胞の数パーセントを活性化させたりするらしい。
茶葉のままでは死ぬほどの苦味のため誰も口にできない。ドリップしてもずいぶん苦くて飲めたものじゃないため、たいてい場合はハチミツたっぷりのミルクティーにして飲む。
バーティカルアチャチャイ
ayoan
中世マダガスカル
つむげ戦士の我ら
ayoan
まだ決まっていない。
プリンセスハーモニー
ayoan
マザーファッカーとはアメリカで使われる侮辱用語で
母親を犯すほどのクソ野郎、という最上級の禁止用語みたいだ。
てことは、ファザーファッカーは
父親を犯すほどのクソ野郎という意味になるのか。
それよりもまず、近親相姦という行いが、そんなに悪いものなのか?
小学生だったわたしは思った。
マザーハッカー
ayoan
気がつくと外はもう暗かった。
一息つこうと、稽古場の給水コーナーに添え置かれたエスプレッソマシンの電源を入れた。
シーサイドオイル
ayoan
人間は堕落するために多くの犠牲を払ってきた。隣人の心臓を抜き取り、自らの心臓までも、堕落への道を進むために捧げた。
言葉のカトリック
ayoan
運転手が言った。
「今宵の魂はそう多くなさそうだな。」
すると、向こうに夜空のタクシーが一台、ハザードランプを点滅させて停まっているのが見えた。
凛重
ayoan
皆んなに注目されて嬉しくなってニッコリと笑うカズユキ。
その純粋な笑顔を見て微笑む先生。
優しい笑顔を向けられて哀しくなってワンワン泣くカズユキ。
カズユキ
ayoan
A
じゃあ100gのめっちゃ美味しい肉と1Kgの普通のお肉。
どっちが欲しい?
AとBの問答
ayoan
女がいた元の場所へ戻ると、女はそこにはもういなかった。
街頭の男
ayoan
草原に吹く風は静かで、ときおりどこからかいい匂いを運んでくる。
その匂いはときに凄まじく、強烈に鼻につくほどに、今男が居る場所へと吹き着く。
草原
ayoan
少年は石を拾っては投げつつ、川を下り歩く。
そして日が暮れ始める。
老人と少年
ayoan
しばらく風に身を任せて滑空を楽しんだあと、男は着陸地を定めた。
晴天の鷹
ayoan
二人はお互いを見ては顔を背け、しばらく止まったまま時間を過ごした。
走っていた男は呼吸が整ってきたところで、カラダを上げ、先に向かってゆっくりと歩き出す。
同時に自転車の男も自転車を横に支えながら先へ歩き出す。
しばらくすると、歩みを進めている二人の距離は縮まってきているようだ。
ライダーとランナー
ayoan
笑った男をみて、涙を流していた女の顔は笑わないでよというような照れた表情になっていき、最後には男と一緒に微笑んだ。
男は「さあ、行こう」と言って脇から女の身体を抱き寄せた。
ふたりはその場をあとにした。
墓を参る老人
ayoan
男はポケットから半透明の青いビー玉を取り出した。
男「これかい?少しくすんでるようだね。」
色
ayoan
食べるとすぐに便意がきて、女は潤んだ目のままトイレへ入った。
タイムリミット
ayoan
滴る涙で濡れる教科書。
カズユキは袖で涙を拭いながらゆっくりと立ち上がり、教室のベランダへ出た。
先生と生徒たちはカズユキの様子をただ見守るしかなかった。
カズユキ
ayoan
ふと男は手の甲に眼をやった。
さっきまで張りのあった皮膚が、しわしわになっていた。
腕も張りがなく老人のような見た目と肌触りだった。
顔をしわのついた両掌で触ってみる。
男はいつのまにこんなに老けたんだと思った。
穴
ayoan
「明日はどうする?」
鏡の自分に聞いた。
「今日は寝るわ。また明日。」
鏡の自分は不愉快そうにそう答えた。
「…うん、おやすみ。」
「おやすみ。」
女と鏡
ayoan
ガラス窓がまた曇る。
曇っては拭きを繰り返すカフェに座る男
男は影をしばらく観察していたが、動く気配が依然とない。
しばらくすると雨はポツポツと弱くなり雲間からの太陽が現れる。
雲の隙間から覗く太陽の光は影をスポットライトのように照らしている。
窓際
ayoan
少しづつ息が整ってくる。
汗で背中に張り付いたTシャツが体を冷やす。
顔を上げると少年は階段を登りきった鳥居の下に居た。
真っ赤な鳥居は少年を監視する様に立っている。
夕暮れ
ayoan
運動場でリレーの練習をしている生徒たちがカズユキに気がついて「カズユキだーっ」と注目する。
2階のベランダから見る階下のみんなが自分を見ていることでカズユキはヒーローになった。
そのまま手すりを登りジャンプする。
教室と運動場が凍りつく。
カズユキ
ayoan
うーん。
量より質か、質より量か、だねえ。
できれば1K分の美味しい肉が欲しいなあ
AとBの問答
ayoan
一万円札かな。小銭かさばるしね。
AとBの問答
ayoan
ある日繁華街を歩ってて居留夏をみたんだよ。
居留夏
ayoan
わかってはいるのだ。これは堕落だと。選択を迫られる度に、これは堕落への道だと。
言葉のカトリック
ayoan
しかし、みえないのだ。それ以外の道に、光が。
言葉のカトリック
ayoan
ここはいったいどこなんだ?!
その電子制御されたスマート空間の内部で、1人のモルモットが目を覚ました。
毛人ハルカ
ayoan
世界はまだウルトラマンを用意できていなかった。
人類史上最大のピンチがやってきた。
令和の怪獣
ayoan
でもぼくには名前は必要ないらしい。
なぜならぼくは特別なんだって。
プリンセスハーモニー
ayoan
悟ったら最後、自ら死を選ぶしかなくなるのではないか。
言葉のカトリック
ayoan
私の頭の中には、常に神は存在している。
私は会いたいのだ、神に。
そして、告白したいのだ。
言葉のカトリック
ayoan
ただその迷路を、休めずに永劫歩き続けるしかない。
言葉のカトリック
ayoan
僕は一国の王子として生まれたから。
みんなは僕のことをプリンスって呼ぶよ。
この国には僕以外にプリンスはいないから、ぼくだけがプリンスなんだ。
プリンセスハーモニー
ayoan
ビビッ
突然カラダに電気を感じた。
毛人ハルカ
ayoan
戦の頃
つむげ戦士の我ら
ayoan
幻想だ、違いない。
助けてやるものか。
街頭の男
ayoan
A
うーん、じゃあね、美味しくないけど栄養たっぷりのリンゴと美味しいけど身体に良くないリンゴは?
AとBの問答
ayoan
その光とシルエットに男の全身は鳥肌が立った。
男は直感的に思う。「Jesus」
窓際
ayoan
手紙の戻し場所が無くなってしまった。
困ったが、門から離れて気持ちは落ち着いていた。
男はさっきまで女がいたであろう場所に腰を下ろした。
ポケットに隠していた手紙封筒を手に取りしばらく考える様に眺め回してから、男は封を開けた。
街頭の男
ayoan
激しく吹いた風は止み、風に揺られていた草はじっとしている。
男は立ち上がり、360°草原を見渡す。
しばらく茫然とし、歩き始める。
草原
ayoan
老人は釣り道具を担いで川を下っている。
黒い水面を横に見ながらゆっくりと歩いている。
すると魚が一匹水面から跳ねた。
今日はめずらしく一匹も釣れなかった。
老人は立ち止まり、川辺の石を一つ拾い上げ、川へ放った。
老人と少年
ayoan
地上に一台の小型のトラックが走ってくる。
トラックの上を鷹の影が横切る。
トラックを運転している初老の女は空を見る。
真っ青な空間にグライダーと鷹の影、真っ白な光を放ち続ける太陽が浮かんでいる。
晴天の鷹
ayoan
男は筋肉の落ちた細い足を動かし歩く。
自分で歩いている気がしない。
田舎の道を歩いていてここは知っているぞと男は思う。
育った町。
この道を行くと小学校がある。ここを曲がれば、そうだ自分の家がある。
男は自分の家の形をうまく思い出せなかった。
気持ちがはやる。
角を曲がり自分の家の前に出る。
大きな穴の前に立つ老人。
穴
ayoan
穴の重力は老人をひっぱった。
重力に逆らえず、老人は穴の中に吸い込まれてしまった。
穴
ayoan
二人が去ったあとの墓地は電灯が消えて真っ暗になった。
墓を参る老人
ayoan
朝。
鏡を覗くとすぐに写った自分が話しかけてくる。
「おはよう。」
自分に少し微笑みかけてから化粧をし始める女。
ゆっくりと念入りに。
「今日は何をするの?」
女はしっかりと目を合わせて
「特になにもしないよ。」と教えてあげる。
「可愛いね。」と鏡の中の女が嬉しそうに褒めてくれる。
素直に嬉しいと思って笑顔になる女。
女と鏡
ayoan
壮大な鳥居の気迫に押された少年は怯えた気持ちを覚えくぐる気がしなかった。
どこか異次元へ行って戻れなくなるような予感がした。
登ってきた階段は無くなっていた。
夕暮れ
ayoan
ベランダから飛び降りたカズユキは幸い葉の生い茂った植木の上に落ちて怪我はなかったが、気を失った。
気がつくとカズユキは保健室のベッドで横になっていた。
仕切りのカーテンに映る外の木のシルエットをみながらカズユキは思った。
{ぼくはヒーローになる}
カズユキ
ayoan
B
身体に良くないのは嫌だな。
でもまずいのも嫌だねえ。
どっちかと言われれば
栄養かなあ
AとBの問答
ayoan
影は眩しそうな顔をして太陽を見つめている。
窓際
ayoan
封筒の中にはクリーム色の数枚の紙が三つ折りになって入っていた。
ゆっくりと折り目を広げられた紙を見て男はドキリとする。
紙には探していた女のデッサン画が描かれていた。
その目は先ほど視線を交わした気がした目そのものだった。
街頭の男
ayoan
2枚目3枚目とめくると微笑んでいるものや半裸姿で寝ているものとどれも女のデッサン画だった。
最後の一枚は女が壁に背中をつけて座っている画で、男にはすぐにわかった。
最後の画は女の死体を描いたものだ。
街頭の男
ayoan
男の感覚を超えた速度で吸い込まれた肉体は量子レベルまで分解され真っ黒な空間に広がって行く。
しかし意識は逆にゆっくりと肉体の分離を見守る。
そこには痛みも恐怖も理解もなかった。
広がった男の肉体は闇に溶け込みそれを見守る意識も次第に薄れて穴は閉じた。
穴
ayoan
一瞬だけ感じた草の香りは男の臭覚を敏感にした。
車の排気ガスや飲食店、すれ違う人の香水ゴミ箱タバコ。
いろんな匂いの混じった生ぬるい空気の中で男は草の匂いを探して歩き始めた。
草原
ayoan
光が薄れていって周りが暗くなっていくと共に、川の流れや風に揺らぐ木々の音が濃くなってくる。
水面に当たった放たれた石の音が耳に残る。
老人は聴いた。途切れない音。
老人と少年
ayoan
南極の氷山の一角が崩れて水の中にグググっと、軋む音をたてて沈んでいく光景。
老人の頭には氷山のあちこちで崩れいく氷の映像が流れている。
氷は鮮明な白光を放っているが、背景の空は真っ黒だ。
老人と少年
ayoan
グライダーといっしょに鷹もトラックの走る方向へ下降しながら近づいてくる。
晴天の鷹
ayoan
初老の女はトラックを止めて無線機を手にする。
女「着いたよ。」
男「見えているよ。」
女「あいつは今日もお前の上だねぇ(笑い)」
男「、、、見えてるよ。」
グライダーはスムーズに着陸して綺麗にトラックの近くに止まる。
鷹はグライダーとトラックの上をぐるりと一回周ってから飛び去って行った。
晴天の鷹
ayoan
男はうれしくも悔しくもある表情をして悠々と去って行く鷹を目で追った。
操縦士の男はヘルメットを脱ぎグローブを外した。
男「ママ、飯にしよう。」
晴天の鷹
ayoan
暗闇の中をトロッコがガタガタと大きな音をさせて走ってくる。
ギギギーと不器用に止まったトロッコに詰め込まれた様に乗っていた炭坑夫たちが降りてくる。
スス汚れた作業着とライトのついたヘルメット。狭いトンネルを黙々と歩いて行く坑夫たち。
墓を参る老人
ayoan
女はヤカンに水を入れ、コンロに火をつける。
そしてしばらく放置してしまっていた観葉植物の鉢いっぱいに水をやった。
ヤカンがヒューヒュー音を出しはじめた。
沸いたお湯で女は丁寧に紅茶を作った。
ティースプーンに写る自分の表情は、幸せそうだ。
女と鏡
ayoan
今上がってきた階段のあったはずのところには木々たちが昔からずっとある様に当たり前に生えていた。
町の灯がいつもよりずっと遠くに木々達の間からチラチラと光っているのが見える。
少年は鳥居に向き直りソロソロと鳥居をくぐる。
夕暮れ
ayoan
鳥居をくぐると、突然風が強まり木々達は急速に大きくなり空が見えなくなるまで囲む様に少年の頭上を覆った。
夕暮れ
ayoan
その事件から数週間、新しい担任の先生にも出られなくなったベランダの事にも慣れたが、
カズユキの様子の変化には皆心配と警戒を感じていた。
馬鹿な事を一切しなくなった。
みんな今までカズユキの馬鹿げた行動にどこか期待していたのだがその楽しみがなくなった。
皆はどこか悪い所を打ったのか、よほど怖かったのかなどと思っていた。
そんな周りをよそにカズユキは何回も何回も飛んだ時のことを思い出していた。
カズユキ
ayoan
A
なるほどー。
じゃあ次はね、皆んなに誉められるけど自分は好きじゃない服と皆んなにダサいなーと思われてる自分が好きな服、どっち着る?
AとBの問答
ayoan
男にはその光はその影のために注がれているのだとはっきりとわかった。
窓際
ayoan
分解され暗闇へ飛散した男の生命はその他の生命と混じり合った。
穴
ayoan
あの風が運んできた匂いは何だったのだろうと、考えながら男は草原を歩いている。
ふと、今まで感じたことのなかった草の匂いをあらためて知る思いがした。
男は少し息を吐き、空を見上げ、深呼吸をしながら目をつぶった。
草原
ayoan
男はベンチに座っている。
子供達の無邪気な騒ぎ声が聞こえる。
草の匂いと緩やかな風が男の気持ちを少し落ち着かせた。
目を開けると芝生の上で数人の子供達が裸足で芝生の上を走り回りながら笑あっている。
何がどう楽しいのかはわからないけれどその情景を見ていた男もつい笑っていた。
広い芝生の広場とそれを囲むように在る木々。
その木の塊の上に遠く見える都会のビル。
落ち着く気持ちと同じように湧いてくる沈む感覚がこういうことではないと男に告げている。
子供達の笑い声を残してベンチを立ち歩いて行く男。
草原
ayoan
女はトラックを降りて遠い過去を懐かしむ様に鷹の飛び去って行くのを眺めている。
男はその表情を見てふうとため息をついてからトラックに乗り込みグライダーの背後にバックで着けて牽引フックをかける。
晴天の鷹
ayoan
場面は変わって、若い妊婦がトラックの助手席へ乗り込む。
晴天の鷹
ayoan
男は妙な感覚と共に意識を取り戻した。
それが肉体に戻ってきたのだとわかるのにもしばらくかかり、わかってからも目の開け方も忘れてしまっていた。
肉体は男の意思とは関係なく呼吸し、空気を肺に送り込む。
肺は酸素を取り込み血液に溶かす。血液は心臓によって勢いよく体の隅まで運んで行く。
穴
ayoan
炭坑夫たちはみんなお揃いのジャケットを着て賑やかにおしゃべりをしながら手持ちのスコップで先を掘り進む。
お揃いのジャケットの胸元にはパイナップルのロゴマークのワッペンが、スス汚れたジャケットの中キラリと輝いている。
墓を参る老人
ayoan
お喋り野郎「おい?知ってるかぁ?」
お喋り野郎のヒゲの長い男が今日もまた話しかけてくる。
どういうわけか気に入られたらしい。
いつも咳混じりのダミ声で永遠と喋っている。
酒の話、女の話、ボスの話、咳の話、スコップの話、仲間の話、トロッコの席の話、、、、
作業の邪魔にはならないが出来れば黙ってて欲しい。が今日の話は少し興味を持った。
墓を参る老人
ayoan
紅茶のカップを持ってベランダに出る女。
マンションの四階から見る風景は引っ越してきた時からは変わっていたけれどどこが変わっているか細かくはわからなかった。
まだ少し冷たい空気が紅茶をより熱くさせて女の力の抜けた身体にしみていく。
女と鏡
ayoan
ダサいと思われてるのは別として、持ってる服を着るし、楽な格好をするかな。
カッコつけてる余力はないからね
AとBの問答
ayoan
光で照らされると影の身体を覆っていた殻がパラパラと剥がれていった。
窓際
ayoan
影姿が殻が剥がれるにつれ光の中に浮かび上がってくる。
剥がれた殻は地面に落ちる前に光になって消えて行く。
光の中に真っ黒な体毛の大きな類人猿が立っていた。
窓際
ayoan
男は靴と靴下を脱ぎ捨てると、波打つ地平線に向かって歩みだす。
丈夫な濃い草地を踏みしめる足裏の細胞は呼吸をしているように感じる。
一歩進む毎に草先が足裏を刺してくすぐったい触感を得た。
歩くにつれ、そのくすぐったさがクセになった男は嬉しそうに走り出した。
草原
ayoan
男は自分の体を隅々まで観察しその機能と構造、それらを形作る細胞の繋がりと動かす分子レベルのエネルギーに触れた。
男はゆっくりと目を開ける。
穴
ayoan
今日も昼寝をした。
30歳を過ぎても、うだつの上がらない生き方をしている。
モラトリアム
ayoan
おじいさんとおばあさんは子宝に恵まれませんでしたが、二人はとても仲睦まじく暮らしておりました。
昔々の話
ayoan
yest
テストタイトル
ayoan
テスト
テスト
ayoan
あらためて考えると難しいね。
ひとつの筋が通った文章の連なりってことになるのかな。
文章に限らず、口伝えってことでも成立するけどね。
日本では竹取物語が最初の物語みたいだよ。
物語についての考察
ayoan
竹から生まれて月に帰るとか、すごくファンタジーだね。
物語についての考察
ayoan
たしかに印象としては神話に近い気がするね。ファンタジーな要素がそう思わせるんじゃないかな。
けど神話には教義というか規範みたいなものが組み込まれてると思うけど、竹取物語はどうなんだろう?
ドラマティックではあるよね。
物語についての考察
ayoan
ひとそれぞれ違った解釈ができるっていうことは、内容の深さとか、奥行きにも関係してるね。そこまで解釈するのに幅がない内容っていうこともありうるよね。
物語についての考察
ayoan
ドラマティックな要素は、その話が面白いかどうかの質に関係してくるんじゃないかな。ドラマがなくても物語として成立はするはずで。
物語についての考察
ayoan
結果、面白いものは残るんだろうなと思う。
物語についての考察
ayoan
普遍さっていうのは作品の価値を高めるんだろうね。万人に受入れられる要素として大事だね。
物語についての考察
ayoan
長く受け入れられるのはなんでだろうか?
物語についての考察
ayoan
竹取物語で竹がどれくらいの重要さを持ってるのか、月がどれくらいなのかって考えるとピンとこないけど。
物語についての考察
ayoan
かぐや姫というキャラクター性、物語の主人公の設定がいちばん重要な気がする。
物語についての考察
ayoan
その人間性がどの時代にも普遍的な価値があるんじゃないかな。
物語についての考察
ayoan
ぱっと目が覚めると、窓から見える空はもう暗くなり始めていた。
モラトリアム
ayoan
設定が当たったってこと?
桃太郎が桃じゃなくて、柿太郎だったら普遍的ではなかったかも?
物語についての考察
ayoan
複合的に当たり続けてるってどういうこと?
物語についての考察
ayoan
とり方や使い方の違いでどうとでも言えてしまう気がするけど、物語の方がより体系的で、分析、完成度が高いものな気がするよ。
物語についての考察
ayoan
ニュアンスはわかるけど、言葉にするの難しいね。
日常的に物語って使わない気がするしなあ。
物語についての考察
ayoan
竹取物語は読んだことないから言えないな。
昔話のかぐや姫で言うなら、竹から生まれたっていう設定とか月に帰るとか、深いところまで面白さはわからないけど、ファンタジー的なとこが話として面白いし、読めちゃう部分かなあ。
物語についての考察
ayoan
テスト
戦闘
ayoan
まだあの頃、空はまだ青かったんだ。
空は青かった
ayoan
あの頃の世界は色彩豊かで美しかった。エネルギーに満ちあふれていたと、祖父はよく懐かしんでいた。
空は青かった
ayoan
『色』というものを知らない私にとって、祖父が話してくれる世界の描写は、今よりもっと複雑だった。
空は青かった
ayoan
「昔は今より人間の感情が豊かだった。いまは人々から笑顔が減ったんだ。まあそれでも悲しみもその分減ったのかもな。」そう祖父から聞かされていた。色のある世界では血は「赤い」らしい。空の色とはまったく違って、熱を帯びた、そういう色らしい。私には、空の色も血の色もわからない。ただ違いは明るいか暗いかだけ。
空は青かった
ayoan
基本的には赤と青と黄色があればどんな色でも作れるらしい。色の三原色と言って混ぜるといろんな色ができる。白と黒の絵の具があれば明るい色、暗い色ができる。例えば黄色と青を同等に混ぜると緑という色ができるらしい。
祖父は庭の花を指してあれはオレンジ、あれはピンク、あれは紫と教えてくれた。
私には明暗の違いはあれど、花は白っぽいか黒っぽいかしかない。
空は青かった
ayoan
所々に色が示された私の顔は、まるで世界地図のようだ。
空は青かった
ayoan
絵画の中には、鏡でみる自分のように写実に描かれたものもあるし、ほぼ顔とわからないような抽象的な画もある。
空は青かった
ayoan
祖父のアトリエの椅子に腰かけて昔を懐かしんだ。置いてあった画用紙と鉛筆を手に取り、祖父の笑った顔を思い出しながら年老いて皺くちゃな彼の顔を描いた。悲しくて涙が溢れ、描き途中の祖父の顔は滲んでしまった。
空は青かった
ayoan